ご存知の方も多いと思いますが、ここ平沢マリンセンターが管理する平沢ビーチの海中には、「エダミドリイシ」という枝サンゴの群落があります。
もちろんこの種も産卵行動を毎年夏に行い、順調な繁殖が確認できております。
産卵のタイミングは毎年8月下旬から9月の上旬の大潮周りの夜に行われているようですが、なかなか平沢海域においては、その瞬間を押さえることができないでおりました。
今年は水温が例年以上に高く、産卵のタイミングはいつもよりも早そうだという、専門家の教授からの情報もあり、先月の大潮にあたる日に夜な夜な夜間潜水にて調査をして参りましたが、そのタイミングはまだだという結果に終わりました。
そうなると次は8月24日からの大潮周り。
しかも満月。
昨年は結局ハズシてしまったのですが、恐らく昨年もその辺りの日程で行われたであろうと判断しておりますが、今年も次の大潮周りが極めて高確率であろうと予測しております。
ぜひ感動的であろうその瞬間を皆さまにもご覧いただきたいのですが、なにせ専門家スジでも内浦湾を含む温帯域でのエダミドリイシの産卵行動についてのデータは極めて少なく、学術的にも今回の期待は大きいところがあります。
したがいまして、大潮周りにあたっている日程とその前日の8月23日(木)~27日(月)のナイトダイビングの営業はお休みさせていただき、データ収集に適した環境下で、しっかりとしたリサーチ活動をさせていただきたいと思います。
ちなみに今回も平沢マリンセンターとしてだけではなく、東海大学海洋学部、東海アクアノーツ、伊豆三津シーパラダイス、淡島マリンパーク、内浦漁協、またその他専門家の方々で構成している「北限域(内浦湾の)造礁サンゴ群落保全会」としての活動となります。
以上、宜しくお願いいたします。