サンゴの保全や生態調査活動
Coral Conservation
ダイバーだからこそできる、造礁性サンゴを守る活動です!!
2021年8月13日に平沢ビーチの海中で撮影したエダミドリイシの産卵シーンです。
サンゴってナニ!?
ここで言うサンゴは主に造礁性イシサンゴ類の一種であるエダミドリイシを指します。
炭酸カルシウムの骨格を海底に固着させ、動かずじっとしているサンゴは一見植物に間違われたりもしますが、イソギンチャクやクラゲに近い動物です。サンゴをよくよくみてみると、その表面にイソギンチャクのような触手が観察されます。サンゴはその触手で、浮遊している動物プランクトンなどを捉えて食料としている肉食です。
また、体の中には褐虫藻という小さな藻を住まわせています。この褐虫藻は光合成をしなければならないため、このエダミドリイシは太陽光が豊富な浅い水深(2~5mほど)に生息しています。このエダミドリイと一緒に住む褐虫藻の光合成によって生産される栄養分は、宿主であるエダミドリイシ自身が生きていく上での必要不可欠なエネルギー源になっています。
サンゴってスゴイみたい・・・
エダミドリイシのような枝があるサンゴは、褐虫藻の光合成による二酸化炭素濃度の調整をし、他の生き物たちにとって生きやすい環境の整備をしております。
枝の隙間を住み家や隠れ家にしたり、サンゴ本体やサンゴが生産する副産物を食料にしたり、足場として付着したり・・・と、そのエリアにはじつにさまざまな生き物が暮らしております。
そしてその生き物たちを目当てに狩りに訪れる生き物も多く集まり、またそれらを目当てに・・・と、多様で複雑な食物連鎖が生じます。
このようにエダミドリイシのようなサンゴが生息することは、じつに多くの生き物たちが集まり、生物多様性の観点において、豊かな海であることの支えになります。
海の中を覗いてみると、なるほど!! といった光景がそこにあります。
サンゴの現状における問題点(その1)
海の中にはいろんな要因によりポキッと折れたサンゴの枝がちらほら・・・。
そのままにしておくと砂に埋まってしまい、褐虫藻が光合成ができず、やがて死んでしまいます。
問題解決のための保全活動の一例【植樹活動】
我々ダイバーは折れてしまった枝を拾い集め、それらを岩に付着させるなどして、生きやすい環境にしてあげます。それを【植樹】といいます。
そうすると数年で立派に成長します!!
3年後・・・
平沢マリンセンターでサンゴを知って学び、サンゴを守る活動を体験!!
スノーケリングやダイビングで海中のサンゴが生息する環境を観察したり、足のつく浅い海や陸上水槽でサンゴの枝の植樹体験ができます。
サンゴ植樹体験プログラム
既存のスノーケリング教室(所要時間2時間30分)や体験ダイビング(所要時間2時間)に、1時間ほど追加してご参加いただけます。
スノーケリング+植樹体験コース
[所要時間3時間30分・9歳以上・2名様以上]
8,300円(お一人様・税込み)
【料金に含まれているもの】
指導監督料・施設使用料・入海料・
スノーケリングレンタル器材フルレンタル料
※既存のスノーケリング教室の内容はコチラ
体験ダイビング1DIVE+植樹体験コース
[所要時間3時間・12歳以上・2名様以上]
15,700円(お一人様・税込み)
【料金に含まれているもの】
指導監督料・施設使用料・入海料・
ダイビングレンタル器材フルレンタル料
※既存の体験ダイビングの内容はコチラ
陸上水槽で植樹のみ体験コース
[所要時間1時間・9歳以上・4名様以上]
3,500円(お一人様・税込み)
【料金に含まれているもの】
指導監督料・施設使用料(4時間まで)
※当マリンセンターに4時間以上滞在される場合は、追加施設使用料として880円(お一人様・税込み)が掛かります。
※当コースは海に入らないコースですが、別で海に入る場合は、別途入海料として350円(お一人様・税込み)が掛かります。
~Cカードを取得しているダイバー様向け~
サンゴの植え付けと保全方法を知り、実際に海の中でやってみる!!
コーラルコンサベーション・スペシャルティコース
スクーバダイビングで海の中へ行き、折れてしまったサンゴの枝を水中ボンドを使って岩に固定します。
コースの所要時間は、専用教材を使用した学科で約1時間、そしてダイビングでの海洋実習・1ダイブで約40分。半日で終了します。
コースの内容イメージ
一般ダイバー様向けコース
[学科+海洋実習1DIVE]
8,800円(お一人様・税込み)
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料金に含まれないもの/ ダイビングツアー代、Cカード申請料
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既定の達成条件がスムーズにクリアできない場合は、延長・追加料金が発生いたします。
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コース当日のスケジュールはお問合せ下さい。
このコースを修了するとCカードを申請できます(申請料・別途)。
PADIインストラクター向けコース(SPI取得)
11,000円(お一人様・税込み)
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料金に含まれるもの/ 教材費・アウトライン代
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資格取得条件/ 当コースの作成者が開催するコースを受講することにより資格取得可能
担当インストラクター紹介
木村 幸成 (きむら こうせい)
ダイビング歴14年。
ダイビングショップ「ザ・ダイブファクトリー」のPADIダイビングインストラクター。
18歳で初めて海に入って、すぐダイビングに夢中になり趣味として潜り続けてきました。
そして趣味が職業になり、潜ることは僕にとって「非日常」ではなく「日常」になりました。
飽きるか?と言ったらそんな事はなく美しい水中世界にどんどん魅了され、なんて海って素晴らしいんだろう!そこで満足していました。
しかし潜り続けたからこそわかる、少しずつですが確実な環境の変化を見て今はこう思います。この海を守りたい・・・と。
楽しみながら少しずつ海に恩返しができたら~と思います。そんな活動を一緒にしましょう!!
監修
サンゴの専門家
中村 雅子 先生
(東海大学海洋学部 准教授)
お問合せ・参加お申込み
サンゴの現状における問題点(その2)
冬から初夏にかけ、海藻がサンゴに付着したり、その周りに生えたりすることで、遮光され、褐虫藻の光合成の妨げになります。
その状態を放っておくと最悪、白化し死滅してしまいます。
問題解決のための保全活動の一例【海藻除去作業】
我々ダイバーはダイビングで、海藻を丁寧に除去しております。